50代ナースの転職チャレンジ

50代は人生を改めて考え直す年齢

セカンドキャリアを考える年齢に

セカンドキャリアを考える年齢に

人生の区切りを迎える50代

50代は仕事や子育てがひと段落ついて、今後の人生を改めて意識し始める年齢です。今までは家族のために一生懸命働いてきましたが、これから先の人生を有意義に過ごすためには無理のない働き方にシフトチェンジしていくべきでしょう。「どのように過ごしたいか」を考えることで、人生の後半の生き方も変わってくるはずです。自分の「やりたいこと」や「できること」を前もって考え、早めに行動することをおすすめします。

50代で転職する人が増えている

現在の制度では、ナースの定年は60歳か65歳となっています。50代ナースにとっては残り10年~15年しかありませんが、定年までやその後の働き方について考えている人はどれくらいいるのでしょうか。
「このまま同じ病院で働き続けたい」と考えている人もいれば、「興味のある仕事に挑戦してみたい」、「体力的に楽な仕事がしたい」と考える人もいることでしょう。しかし、定年する時になって希望する働き方が実現できるとは限りません。そのため、50代になったことをきっかけに転職を考える人が増えてきています。

転職を考える理由とは?

長いキャリアを積んできている50代ナースは、新人に比べて知識や技術、経験が豊富です。しかし、ナースの仕事は身体的にも精神的にもハードなため、年齢を重ねるとナースの仕事を続けることに不安を感じる人も少なくありません。そのため、これまでとは違う働き方を模索している人もいますが、なぜ違う働き方を考えるようになったのでしょうか。
まず考えられるのが体力の問題です。一般的なナースの勤務形態は日勤と夜勤のシフト制です。普段眠っている時間に働く夜勤は生活リズムを崩してしまうため、心身の不調を招きやすくなってしまいます。体力がなければ続けていくことは難しいでしょう。体力に自信がある人なら40代以降になっても、20代や30代の若いナースと一緒に夜勤をこなすことはできるかもしれません。しかし、50代となると体力の衰えを感じやすいため、負担が少ない職場へ転職を検討する人が増えているのです。
次に考えられるのが業務内容です。50代ナースは長いキャリアを積んできていることもあり、現場ではなく管理職への移行を打診される人も少なくありません。管理職になれば給与はアップしますが、責任が増し、時間的にも精神的にも大きな負担がかかります。「管理職ではなく現場で働きたい」という人は転職を考えるケースが多いようです。反対に、長いキャリアを積んでいるからこそ管理職を目指している人もいますが、管理職への登用が期待できない場合は管理職採用のある職場に転職するケースもあります。
また、ワークライフバランスの見直しも50代ナースによくある転職理由です。定年後の生活を見据えて給与ではなく働きやすさを重視した職場に転職する人が増えています。

転職成功への道のり